花ごころWeb News No.2 (2016/8/21発行)

-福島公演スタート企画(2016/8/14)-

関東歌舞団 T

「月桃の花」歌舞団は、ついに福島公演への第一歩を実現させた。
役者経験ゼロの僕が舞台に立った。今でも役者になったことの実感がない。
舞台を成功させるために、足を引っ張らないようにがむしゃらになった。

昨日は、福島駅前で初の公演の宣伝をした。
「マスクつけなさいよ」
母さんのような劇団員が僕のことを心配してくれて嬉しかった。
マスクはつけなかった。つけたくなかった。
表情がわからないからだ。福島県民と寄り添えないと思ったからだ。

「月桃の花」歌舞団は知らなくても、内容とミュージカルに込めた想いを訴えたら、「見に行く」と言ってくれた。
僕が声を掛けた人が、満席43名のお客さまの中にいたかもしれない。
「誘ったのに、へましたら申し訳ない」。僕の心は、不安で一杯だった。
舞台裏では、一言しかないセリフを、絶対に間違えないように何度もボロボロの台本で確認した。
お客さまは、泣きそして笑い。ミュージカルを楽しんでいた。
ここで甘んじてはならない。もっとうまく、もっと切れのよい演技をしなきゃ。役者魂に火がついたのかもしれない。
10月8日の福島本公演に向けて、練習に励む。
お客さまのため。
言いたいことが言えず、したいことが出来ず、ガマに閉じ込められた人々のために。

「命(ぬち)どぅ宝」の心を世界へ