花ごころWeb News No.3 (2016/10/29発行)

-ドキュメンタリー「標的の村」を観て-

関東歌舞団 NOZOMI

「これは素晴らしい映画だ」と以前からよく耳にしていました。なので、今回、私の地元、鶴見で上映会をすると聞いた時「やっと見られるぞー!」と、とても喜んだ事を覚えています。見終わって私も心の底から良い映画だと思いました。そして強い意志を持った映画だと思いました。容赦なく強行される工事。機動隊との激しい攻防。SLAPP裁判。何も隠すことなくただ、沖縄の現実を映している。住民の怒りと悲しみを映している。

特に私の中で印象に残っているシーンがあります。オスプレイを配備させないためにたくさんの車をゲート前に止めているところで、車と車の間には住民が腕を組み合って座り込んでいます。その止めてある車の中にいた一人の女性が沖縄の歌を泣きながら歌っていました。だんだんと声が途切れ途切れになり、歌うのが止まったのですが、どこからか「聞こえてるよー!ちゃんと聞こえてるよー!」と声があり、また女性は歌い始めました。そこにいる全員で共に闘っているのだと思い、感動しました。露骨なやり方での住民排除は益々エスカレートしているけれど、負けず歌い踊りながら闘っている住民たちに私は心を大きく揺さぶられました。

沖縄の人々の大切な自然と生き物、暮らしと人権。たくさん奪っていったのに、まだ懲りずに奪おうとしています。許されることではありません。この映画を見て沖縄に連帯しようという気持ちが強くなりました。高江を知らない人だけではない、若者だけではない、これは日本人がみるべき映画だと思います。